海外視察報告書デジタルカタログ
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12 2003 年に SARS が猛威を振るったとき、おそらく台湾2015 年にコンビニでの地方税申告に IC カードが使えるようになるまでに 10 年かかった。もちろん日く少数の実験技術が民主化され、誰もが使用して参加できるようになる、これがメタバースにとって最も重要なことである。 〇今のメタバースの問題点としてどうすればみんなが使えるようになるのか? →今ではお互いの微妙な表情やしぐさなどを対面で見ることができるようになったと言うべきだが、昔はそれらを完全にメタの空間に持ち込むことはおそらく不可能だった。会ったことがなく仮想信号だけを頼りにしていると、お互いの微妙な表現が理解できないのでお互いの意味を誤解しやすい。しかしコロナ感染症が去った後、誰もが学んだのは、最初の友情を築くにはやはり今日のように直接会って顔を合わせることが必要であるということだ。 〇日本は台湾に1周どころか2周負けたような気がするが、どうしたら今の日本の若者が新しいものを受け入れて改善してもらえるか? →我々は起業家精神を促進するだけではなく起業家精神を奨励している。また、起業家に投資する若者も多い。台湾には就業ゴールドカード制度(台湾の各分野が必要とする特定の外国人スペシャリスト(高度人材)を対象に発行されるもので、4つの機能(1. 労働許可、2. 居留ビザ、3. 外国人居留証、4.再入国許可)が一つにまとまっているカード)があり、例えばオープンテクノロジーに 8 年間貢献すれば、学歴や知識は必要なく取得できる。 これらの人々は私たちの健康保険を含む台湾での居住権を直ちに取得でき、その家族は台湾に来て 3 年間滞在することができる。現在、内務省も立法院の改正案を提出しており、これが可決されれば、2 年目に申請してパスポートを取得できるようになり、二重国籍を取得することになる。どこで生まれたかどうかに関係なく、世界中でこうした最先端の技術に貢献できる人材が活躍できることを願っている。このシステムは日本にとって参考になるかもしれない。 〇台湾では健康保険証をかざすだけで事前にマスクを購入するなど、多くのことができる。日本では健康保険証を使ってさまざまな作業をすばやく行う方法がなぜまだ出来ないのか? →私たちも一度にすべてをやり遂げたわけではない。が最も深刻な場所だったと思われる。SARS の後、IC カードが使用できるようになったが、当時の健康保険証は治療にのみ使用され医療カードの機能はなかった。税金を申告したり、マスクを購入したりするにも多額の費用がかかる。2004 年頃に誰もが IC カードを持ってから、本がそんなに長くかかるわけではなく、日本の方がもっとスムーズに進めることができると思う。 〇デジタル化を推進するのであれば誰一人取り残さないとのことだが、我々日本人はとても臆病だ。外の世界を見るように若い人たちの背中をどうやって押していけばいいか? →もちろん国内にずっと滞在するということは、国内の治安や生活が非常に良いということなので、自国を肯定することになるが、国境を越えて新しい友達を作ることは良いと思う。今日では誰もが SDGsのバッ

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