海外視察報告書デジタルカタログ
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13 ジを付けているが、これは、貧困、飢餓、健康、教育などすべての人にとって良いことを見つけることだ。日本はこれで 90 点以上は達成できているかもしれないが、世界にはまだまだ足りないところもたくさんあるので、この余った部分を使って足りない部分を補うことで、若い人たちがより考えてもらうことができるのではないかと思う。世界平和の推進や気候変動問題の解決から、他国の人々が良い教育を受けられるようにする方法まで、日本や台湾の若者が世界に貢献できる部分はたくさんあると思う。 〇本日台湾家電大手のSAMPO Corporationを視察した。台湾の家電産業がこれほど順調に発展しているのは、台湾政府の指導が良いからか? →私はハードウェアや製造などの経験が比較的浅かったため、感染症流行の 3 年間で私たちが掲げた目標は、最初の 1 年に全員にマスクを着用させることだった。全員にワクチンを接種し、その後全員にマスクを着用させる必要があったのだ。経済省からのメッセージとしては、誰もがデジタルを活用することができるように支援するということ。過去 3 年間、ハードウェア業界に対する指針はなく、感染症を克服するために皆の団結した努力に頼っていた。この部分については経済省の友人に聞いてみると、より理解が深まるかもしれない。 意見交換会終了後、田中委員長から唐鳳(オードリー・タン)と書かれた庄和の大凧のミニチュアを、そして戸所・吉野代表幹事から関根桐材店の桐茶筒と新井園の狭山茶、谷澤副委員長から新井製菓の黒胡椒せんをお土産として手交、大臣からは台湾烏龍茶をいただいた。その後オードリー・タン大臣と参加者全員での記念撮影が行われ、当初予定していた60分の時間を大幅に超過し意見交換会が終了した。 ※オードリー・タン氏 新型コロナ対策では、民間エンジニアの協力の下、マスクの在庫薬局を示す地図や濃厚接触者の追跡システムなどを開発し、世界保健機構(WHO)からも高く評価された。2019年には、米国の外交政策専門誌『Foreign Policy』で「世界の頭脳100人」に選ばれ「世界唯一のトランスジェンダー閣僚」として紹介されている。 1981年生まれ。高校には進学せず独学で「天才プログラマー」と称されるまでの知識・技術を身に付けた。15歳で出版社を創業、18歳で渡米しシリコンバレーで起業。33歳で経営の場から退き、IT企業の技術顧問やコンサルタントとして様々なシステム構築やアプリ開発に関わった。顧問を務めた米アップルでは、音声アシスタント機能「Siri(シリ)」の開発プロジェクトにも携わっている。

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