令和8年度「夏季セミナー」を箱根町で開催
総務企画委員会と地域振興委員会の共催による令和8年度「夏季セミナー」を7月7日(火)~8日(水)の2日間、「箱根火山の街 ~防災対策と観光振興の取組を学ぶ~」をテーマに、会員・事務局合わせて27名の参加のもと開催しました。
「世界の持続可能な観光地トップ100選」にも選ばれている箱根町は、都心から近い観光地として国内外から年間2,000万人以上の観光客が訪れる一方、約40万年前から活動を続ける箱根火山を有し、地震活動や火山ガスの噴出など、自然災害への備えも求められる地域でもあります。初日は、地震・火山災害の軽減や地下環境の保全に関する研究を行う全国唯一の神奈川県温泉地学研究所を訪問しました。同研究所では、所長の宮下雄一氏から「地震・火山災害に備える」と題した講義を受けるとともに、地震や火山活動を24時間体制で監視するモニタリング施設を視察し、科学的な防災体制について理解を深めました。
続いて箱根町役場では、勝俣浩行町長から歓迎のご挨拶をいただいた後、総務防災課危機管理官兼防災対策室長の又木徹司氏から「大涌谷における火山防災対策への取り組み」を、続いて箱根町観光課課長の多田直人氏から「箱根町の観光政策」と題して講義を受けました。箱根町は平成27年5月の水蒸気噴火により観光面で大きな影響を受けましたが、その後、ハザードマップや避難誘導マニュアルの改訂など様々な対策を講じ、「安心・安全」を最優先としながら、防災対策と観光振興の両立に取り組んでいます。その実践的な取組は、地域の持続的な発展を考える上で大変示唆に富むものでした。
2日目は箱根神社を参拝した後、通常は立ち入ることのできない火山活動区域内にある大涌谷自然研究路を視察しました。ヘルメットの着用や引率監視員の同行など万全の安全対策のもと、シェルターの設置状況や噴気地帯など火山地帯特有の自然を間近で観察し、箱根火山の活動と防災対策への理解をさらに深めることができました。
今回の夏季セミナーでは、「安心・安全」を基盤としながら、防災対策と観光振興を両立させる箱根町の取組を学ぶことで、地域づくりや企業経営における災害への備えの重要性を改めて認識するとともに、持続可能な地域づくりについて理解を深める大変有意義な2日間となりました。














