埼玉経済同友会は、「経済人としての職能的立場から、日本経済の進歩と安定に寄与するとともに、埼玉県経済の発展に貢献し、あわせて会員相互の啓発を図る」ことを目的に、昭和58年11月14日「県民の日」に232名の同志結集により発足しました。

以来、委員会・部会活動を中心に、首都圏中央連絡自動車道の建設、政令指定都市の実現、さいたま新都心の建設など、さまざまな地域開発・産業振興についての自由闊達な意見交換や調査研究を通じて、提言や要望活動を行って参りました。最近では「産学官民一体となったSDGs未来都市への挑戦」と題する本会の提言がきっかけとなり、埼玉県がSDGs官民連携プラットフォームを設立するなど、SDGsに関する取組を強化しております。さらに令和4年3月には「未来を担う子どもたちへの支援に関する協定書」を埼玉県大野知事と締結したほか、埼玉県教育委員会高田教育長とも協定書を締結するなど、未来の埼玉経済を支える宝である子どもたちへの支援に取り組んでおります。そしてこうした取組を通じて、令和5年3月には「未来を担う子どもたちへの支援に関する提言」を埼玉県大野知事へ手交するとともに、「子ども支援に関する活動報告書」をデジタルブック形式で発行しました。

さて、足元の環境ですが、未だに収束が見えないロシア・ウクライナ問題、激化する米中関係、緊迫度が増す台湾情勢等、世界秩序が大きく揺らいでおります。先日のG7広島サミットでは法の支配に基づく国際秩序の再構築が確認されましたが、エネルギーやサプライチェーン等、私たちを取り巻く環境はこれまで以上に大きな変化が生じており、今後の動向には引き続き注視していく必要があります。

こうした中、創立40周年を迎える今年度は「未来志向で行動しよう!キーワードは”多様性”」を活動テーマに据えました。様々な課題が山積する先が読めない時代であるからこそ、ここで立ち止まることなく、常に未来を見据え行動することが肝要です。そしてその動きを加速するキーワードが”多様性”です。誰一人取り残さず、そして持続的な発展・成長を遂げていくためにも”多様性”を意識し行動して参ります。そして社会経済の動向を会員の企業経営に活かしていただけるよう、タイムリーなテーマで講演会やセミナー、勉強会を開催し討議を重ねて参ります。

本会は多種多様な業種の会員により組織されていることから、まさに異業種交流の場として、会員相互の親睦や切磋琢磨するのに絶好の場となっております。

本会の目的にご賛同いただける方は是非ご入会いただき、本会の事業活動にお力添えを 賜りたいと存じます。                                                              

令和5年6月8日

代表幹事 戸所 邦弘
代表幹事 吉野 寛治