我が国経済の高度成長の過程で、本県経済社会は大きな変貌を遂げた。

すなわち、東京圏に人口と産業が集中する中で、本県はその影響を最も強く受け、産業の主軸を農業から商工業に転換して、経済規模を急速に拡大するとともに、都市問題等新たな社会問題を惹起した。

しかし、今や低成長経済への移行と技術革新・国際化の急速な進展等に伴い、我が国経済社会は大きな環境変化を迎えるに至っている。
こうした中で、本県にあっても、産業構造の高度化、地方の時代に即応した経済・社会・文化の自立化、新しいまちづくり等、来たるベき時代を展望した新たな課題への対応を迫られている。

本県経済社会の健全な発展を願う私達は、こうした状況を踏まえ経済人としての知識と経験を生かし、産業と生活環境を調和させた、より高度な地域経済社会の建設に参画すべきと考える。

ここに私達は広く同志を募り、「経済人としての職能的立場から日本経済の進歩と安定に寄与するとともに、埼玉県経済の発展に貢献し、あわせて会員相互の啓発を図る」ことを目的として、埼玉経済同友会を設立するものである。

私達はこの目的を達成するため、企業経営を実践するはもとより、常に将来を展望し、自由闊達な意見交換、広く経済社会問題に関する調査研究、そして積極的な政策提言を行うものである。

それはまた、私達がこれまでに得た経験と知識が反映されることによって、地域経済社会のより一層の健全なる発展を確信するからである。
本会は、他面、会員が相互に啓発し、切瑳琢磨する場でもあり、気楽に親交を深める倶楽部でもある。

昭和58年8月

埼玉経済同友会
設立準備委員会